* This Website is
radiation free.


【台湾新聞OnlineShop】


【エバー航空WEB予約】

taiwannpをフォローしましょう

バナー広告しませんか?

バナー広告募集中!!

台湾新聞のホームページに バナー広告を掲載しませんか?

◆費用は
1か月 20,000-(税込)
1年間 200,000-(税込)

詳しくは当社までお問い合わせ下さい。

ログイン

ログイン

 2019年6月16日(日) 08:24 JST

中華民国100周年記念シンポジウム

  • 2011年9月 3日(土) 15:18 JST
  • 投稿者:
    Admin
日本NEWS

Share

 産経新聞社主催の「中華民国100周年記念シンポジウム」が、東京・大手町の大手町産経プラザホールで9月3日、開催された。冒頭で挨拶した台北駐日経済文化代表処の馮寄台代表は、これまでの台湾と日本の深いつながりと近年の台湾と日本との関係を深めるさまざまな政策の実現などについて語り、2008年以前の民進党が政権をとった時代でも、台湾と中国、台湾と日本との貿易や交流が多くなってきたことなどを語った。また、東日本大震災での台湾から日本への支援は、88大水害を初めとするこれまでの日本からの多くの自然災害に対する支援を、台湾の人たちが忘れていないことを示していることを語った。



 次に主催者の産経新聞社、代表取締役社長・熊坂隆光氏が立った。熊坂氏は冒頭で今回のシンポジウムが700人以上の参加があり、更に席を増やしても追いつかないほど大変に盛況であったことが語られた。熊坂社長は、中華民国建国の父である孫文の「大アジア主義講演」について語りその中の「大アジア主義の基礎は、アジア人特有の文化である道徳を中心に置かねばならない」というところを引用し、これを賞賛した。さらに、このシンポジウムがこれからのよりよい日台関係を築く基礎となるように願う、と結んだ。
 

(左)最初に挨拶した台北駐日経済文化代表処の馮寄台代表
(右)主催者の産経新聞社、代表取締役社長・熊坂隆光氏
 
 講演会に入り、拓殖大学の学長・渡辺利夫氏が「台湾の国際環境と日台関係」という演題で講演した。渡辺氏は冒頭に台湾からの200億円を超える東日本大震災への台湾からの義援金についてその御礼を述べた。
 
 なぜ、台湾の人たちは日本への支援を惜しまないのか?渡辺氏はまずそのことを語った。
 
 渡辺氏は、まず2つのエピソードについて語った。かつての台湾の副総統であった連戦氏が中国を訪問しパンダを贈られたときのことだ。そのとき、パンダの寄贈が国内移動であるのか、国際間移動であるのか、ということで問題が起こり、結局はパンダが台湾へ移送できなかったことを述べた。次に、渡辺氏は馬英九政権になってからの両岸関係について述べ、まず、「三通」の実務折衝はじめ、ECFAなど多くの折衝があったこと、その中で、中国側の陳雲林氏が「馬英九氏の呼び名」についてのことを語った。そのとき、中国側から、馬総統は「馬先生」と当たり障りの無い敬称で呼ばれたことを語り、台湾と大陸中国の間ではかなり複雑な問題があることが示された。
 
 次に渡辺氏は、日本人があまり知らない「台湾の歴史」について語った。太古から、大陸と台湾の関係はあまり深くなく、むしろ鄭成功の時代からこそ、清が台湾を重要な地域として考えるようになった、ということが語られた。実際、清が台湾を清の行政区域としたのは、鄭成功が清に負けた以降であり、その後、台湾は「豊かな土地」として、清の開発下に入ることになった。その時代は、大陸から台湾への大量の移民が台湾の土地を開墾し始めた時代だ。これが今から300年まえのことだが、その後日清戦争が起こり、台湾は日本の統治下になった。最初の台湾総督府の長官は児玉源太郎だ。もともと拓殖大外は、台湾開発のために明治33年に作られた大学で、その3代目の学長が、児玉源太郎の側近だった後藤新平だったという。そして終戦となり台湾は日本の統治から離れた。
 
 これらの歴史を見ると、現代に至るまで、台湾はどこの支配も受けたことはない、ということがわかるであろう、と、渡辺氏は結論付けた。
 戦後、台湾と日本、そして日本と中国の関係について、さまざまな問題は含んでいるものの、台湾は政治的な独立を保っていること、台湾に住む多くの人々は「現状維持」を望んでいること、そして台湾には、中国大陸とは違うしっかりした民主主義を持っていることが語られた。「民主主義」は「台湾人意識」の中心の1つをなすものと言えるだろう、そのため、台湾の人たちは大陸中国の支配下にはいることを望まないであろう、と、渡辺氏は語った。
 敗戦後、日本は台湾の領有権を放棄したのであって、それ以上のことは言えない、という日本の立場があること、一方で、台湾と日本は経済、文化などに多くの交流があり、日本が台湾に対して、いっそう積極的な交流を行うことが必要だ、と渡辺氏は将来の希望を語った。具体的には、FTA、EPAの締結などを日台間で行う必要がある、と語った。また、東アジアの安定のために、台湾だけではなく、日本もまた防衛などで積極的な施策を必要とすることなども語られ、講演を終わった。
 

講演した拓殖大学の渡辺利夫学長
 

(左)輔仁大学教授、何思慎教授
(中)東京外国語大学教授、井尻秀憲教授
(右)産経新聞社、東アジア室長、山本秀也氏
 
 渡辺氏の講演のあと休憩があり、その後パネルディスカッションが始まった。テーマは台湾を中心にしたアジアの平和について、ということであった。パネリストは講演者の渡辺利夫氏、東京外国語大学教授で国家基本問題研究所客員研究員の井尻秀憲氏、台湾から、台湾輔仁大学教授の何思慎氏、そして、モデレータに産経新聞社東京本社・東アジア室長の山本秀也氏。
 
 冒頭には、東京外大の井尻教授が、「中台関係は微妙」という渡辺氏の講演内容について語った。また「台湾の帰属先は未定」なので「民族自決」で決めるしかない、ということが多く、かつ最近の世論調査では台湾では「台湾人としてのアイデンティティが非常に高くなった」現状からすれば、台湾は台湾であろう、ということが語られた。
 また、清の時代でも「台湾」といえば、台湾の島そのものよりも「澎湖」あたりのことであった、ということがあり、そういう意味では「台湾開発」がそのまま現在の台湾を示すわけではないことに注意が必要だ、とのこと。
 
 次に輔仁大学の何教授が語った。何教授は中華民国の立場としての台湾、日本の立場が違うことなどを語った。その後、産経の山本氏が現在の台湾の軍事、政治、経済についてのデータを語り、シンポジウムの口火を切った。何教授は台湾の平和には何が必要か?という山本氏の質問に対し「馬政権では大陸中国との平和共存の政策をとっている」ということを語り、台湾と大陸中国のあいだでは交易も盛んであり、台湾からの最大の輸出国は大陸中国であることなどが語られた。
 
 それに対して経済の専門家である渡辺学長はECFAをめぐる台湾の立場を語り、馬英九政権の台湾の政府の政策について語り「大陸中国の経済が台湾に与える影響の大きさ」について懸念していることなども語られた。現在、台湾経済の対中依存度は40%、さらに台湾人で大陸に常駐するビジネスマンは100万人以上いることについて、語り、これが台湾の経済の懸念事項であることを語った。また、日本の立場としても、アジア全体の立場としても、アジアの地域の経済統合に向かって動くべき、ということを語った。
 
 井尻氏は、この話に対し、「台湾の経済現状で一番の問題は失業率の問題」と語り、あまり危機を煽り立てないことも必要、とう意見だ。渡辺氏は「経済は国のあいだで相互依存するものなので、一国だけでものを考えないほうが良い」とのこと。井尻氏、何氏とも、台湾の安全保障の問題については、経済問題とは切り離せないものの、経済と安全保障の問題は一枚岩ではない、ということを言ったが、台湾はいつも安全保障の問題を考えつつ、大陸とのあいだでの経済も振興させなければならない立場にある、と結んだ。
 
 渡辺氏は、また、台湾の総統選挙、大陸中国の主席の交代などが来年行われることについて、「大変に難しい問題」と語りつつ、大陸中国の陽動的な発言などが問題であることなどが語られた。また、井尻氏は大陸中国の政情を見ると、基本的に現状維持でありながら、台湾側も民進党の蔡英文氏も含め、中国との交渉はやぶさかではない、ということも語っていることを述べ、いずれも現時点では来年の選挙の行方は今のところはっきりしたことは言い難い、という結論のようだ。
 
 台湾にも大きな影響を与える中国の情勢は、日々変化しており、中国はだんだんと経済と政治が離れる傾向も見て取れるとのこと(井尻氏)。中国が政治と経済が持続可能なものかどうか?ということが大事であり、「投資主導経済(渡辺氏)」であり、貧富の大きな差を作ってきた中国の経済政策が、これから中国の経済を良くしていくのか、それとも破綻させるのか、ということで、台湾の行方も大きく変わるだろう、とのこと。しかしながら、内需拡大経済には移行できない現状では、中国経済はおかしくなる可能性もあり、そうなると、中国では軍事勢力が強い力を持ち、台湾に悪い影響も与える可能性もあるだろう、とのことだ(渡辺氏)。
 
 本シンポジウムでは、経済では密接な関係にある「両岸」と、軍事的・政治的な「対立」の両方の矛盾を認識しつつ、いずれも怠ることができない台湾の複雑な立場が、浮き彫りになった。
 
 最後に、台湾の「香港化」という質問については、三氏とも「ありえない」との意見だった。
 

トラックバック

このエントリのトラックバックURL:
http://taiwannp.mita.minato.tokyo.jp/trackback.php/20110903151859389
表示形式
コメント投稿

コメントは投稿者の責任においてなされるものであり,サイト管理者は責任を負いません。