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 2019年8月25日(日) 20:45 JST

日本車品質神話の凋落か、トヨタの慢心か

  • 2010年3月 4日(木) 13:28 JST
  • 投稿者:
    ゲストユーザ
日本NEWS

【本紙・青田信吾記者】トヨタ自動車のリコール問題が世界を騒がせている。対象車は世界中で延1000万台近い規模となり、ある意味でトヨタがけん引していると言って過言でない日本経済への先行き不安が広がっている。また、普天間基地移設問題で揺れる日米関係の新たな火種、といった憶測も飛んでいる。

 リコールの問題は具体的に3件の事件が重なっている。ひとつ目は、アクセルペダルがフロアマットに引っかかり、ペダルの戻りが悪くなるというもので、対象となったのは米市場で、米国で昨年1125日に自主改善措置を発表した。さらに年明けにリコールの追加分を発表しており、リコールの規模は525万台。2件目は、アクセルペダルのフリクションレバーに関するもので、結露によりアクセルペダルの戻りが悪くなるものだ。アクセルペダルを対策した製品に交換する措置をとることにしており、対象は北米市場の230万台、欧州市場の180万台などに及ぶ。

 そして3番目が最新ハイブリッド車に搭載した電子制御ブレーキシステムのソフトウエアの問題で、ソフトウエアを書き換える措置をとることにしたもので、対象となるのは新型プリウス、レクサス250HS250hなど日本を中心に22万台。このほかにエンジンの暴走も、新たなクレームとして出てきている。

 とくに深刻な事態になっているのはアクセルに関わる2件の問題で、昨年828日に米カリフォルニア州サンディエゴでレクサスES350 が暴走し、同乗していた家族4人全員が死亡する事故が起きた。

 この事故状況についてトヨタ自動車は、運転していたドライバーがフロアマットを2枚重ねて敷いており、そのマットがずれてアクセルペダルが戻らなかったためだ、と米国道路交通安全局(NHTSA)に説明した。トヨタの説明は車両の構造ではなく、使い方の問題として死亡した一家を切り捨てたわけで、米国内でトヨタの心象を悪くした。しかも事故を起こしたドライバーがイウエーパトロールの警察官だったこともマイナスだった。

 1件目のフロアマットの問題で、トヨタはアクセルペダルの「戻りが悪い」と説明したが、戻りが悪いという状態はスピードを出すためにアクセルを踏み込んだ状態からほとんど変わらない位置までしか戻らないという大変危険な状態なのである。

 そればかりでなく、トヨタ車のアクセルペダルについてのクレームは、すでに07年ごろからNHTSAに寄せられていた。さらに米国、欧州での生産車に採用したブレーキペダルについて構造的な欠陥を改善していた経緯があり、ブレーキペダルのリコールを行った。これら一連の経過が、すべてトヨタの責任の回避と対応の遅れのように米国でとられたことは間違いないようだ。

 大量のリコール発生について、世界生産の急激な拡大にトヨタ自動車の品質管理がついていけなかったことを問題として指摘できる。なるほど日本車生産をグローバルに展開し、高品質を維持することは難しい課題であることに違いないが、これはトヨタに限ったことではなく、日本のあらゆる分野のメーカーが抱える課題である。

 当然、トヨタに関しては、グローバル化への対応という一般的な話で済むことはないようだ。実際、新型プリウスのブレーキの問題は、早い段階からクレームが寄せられ、トヨタ自動車も分かっていた。だから1月生産分の生産車からプログラムを変更しており、その後に既に販売した車両についてのリコールを行った。

 プリウスのブレーキは、一般的な油圧ブレーキとハイブリッド車特有のモーターによる回生ブレーキの2系統を協調制御しており、しかもドライバーがブレーキペダルを踏んだ力がそのままブレーキに伝達されているわけではない。ブレーキペダルは実際のブレーキ作動の信号をシステムに送り、信号に基づきブレーキが作動する構造になっている。

 一方、ある条件で作動に遅れが出ることに関して、トヨタ自動車はクレームが出る以前に分かっていたと思われる。メーカーは多数のプロドライバーがいて製品化する過程でテスト走行を重ねる。素人が感じた欠陥にプロが気づかないことはないはずだ。ただ、そのタイムラグはわずか0.6秒で、しかも強く踏みこめば止まるということで、「機構的には問題がない」というリコール前のトヨタの抗弁が生まれた。

 半面、プリウスのユーザー層が、高齢者や主婦層を中心に見込むなら、構造的に問題はなくとも商品としては欠陥だ。高齢者や女性のドライバーで、思いっきりブレーキを踏み込めるドライバーはそうは多くないからで、トヨタ内部で判断ミスを犯したと言えよう。

 新型プリウスのモデルチェンジ前にホンダの新型ハイブリッド、インサイトが発売された。このためトヨタは新型プリウスの先行受注を行い、トヨタ車顧客の流出防止や新規顧客の確保に努めた。仮にテスト段階でブレーキ遅れの問題を知ったとしても、販売店の期待は大きく、先延ばしできる状況ではなかった。トヨタとしては珍しく、売ることを急ぎすぎた、と言えるのではなかろうか。

 これらを含めた判断の悪さは、かつてのトヨタにはなかったことで、こうしたトヨタの変質が日本経済にとって真の打撃になりそうなのだ。

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